欅の大樹に寄せて
奥沢2丁目 関 誠三郎

第3号 2000.12.1

 緑が丘のプラットホームから西の方向を見ると大空に手を拡げている欅があります。建築家近藤泰夫氏宅のおなじみの世田谷区保存樹木です。250年の年輪を重ねて今も尚四季折々の風情で私達に心のゆとりと安心を感じさせてくれます。立派な人格すら感じます。この辺はそうした雰囲気のある恵まれた住宅地だと思います。

 私は明治生まれで大正、昭和、平成と20世紀を体験したわけですが、今のように心の荒んだ事件が続出した時期はありませんでした。これで日本は将来大丈夫かと心配です。多くの人達も同感と思います。

 これは道徳の問題ですから個人、家族、グループ、社会とあらゆる場で根気よく道徳水準の改善が必要です。

 その意味でも地区の自然を守り住居環境を美しく整備する協力運動はお互いの親睦にもなりますし、私も何かこの「土とみどりを守る会」で出来る事がございましたら参加させていただきます。

 人は心なり、生活は習慣なり、継続は力なり……これは50年以上心がけて実践している私の標語です。私には大変に役にたっております。「土とみどりを守る会」を皆さんと一緒に根気よく続ければ、有形無形の両面でこのまちの環境は守られていくと思います。  私は40数年このまちに住んでいますが、長い間に奥沢2丁目の家並みも随分変化しました。しかし大欅は拡げた手の中にすべてを包み込んでそびえ立っています。その欅のある限り、私はこの土地に愛着を持ち続けていきます。