地域雑感
 奥沢6丁目 服部 楯夫

第56回 2014.8.4

 私が奥沢6丁目に住いして、七十年弱の日が過ぎました。

 外地(上海)に生まれ、終戦をいまの土地で迎えた事になります。長じて社会人となり子供二人を育てあげた事は証拠に残っていますが、社会人として何を考えて生活をしていたのか、たいして何も考えず、時を過ごしていたのか、情けない事に判然といたしません。

 会社社会をはなれて間もなく母が天寿を全ういたしました。

 この母は天性のノンキ者でありましたが、人の面倒見のよい所もありました様で、自治会をはじめとして、赤十字活動、老人会の詩吟や三味線の先生、他にも頼まれると断ることなく変忙しい日々でした。

 この頃私は、若手の方々(現80~90才)からお誘いいただき、九品仏自治会に参加して約8年になります。「安心安全なまちづくり、住みよい住んでみたい環境づくり」のスローガンの元、その一助となるべく仲間と共に活動して居ります。

 この数年間ボランティア活動を経験致しまして、地域の住民の多くが、いや大半の方々が自治会・町会活動を理解して下さっており、又何か手伝える事がないか考えておられる事を知りました。

 実際に奥沢6・7・8丁目を範囲とし月に6回行う防犯パトロール隊には、自治会役員を除いて、30数名の方が名を連ねており、各々都合のよい日にパトロールに参加しており、又地域の公園の花壇の管理・清掃に20数名の方々が都合の良い日時に作業に当たっています。老人・障碍のある方々の施設にスタッフとして手伝いに行っている方々等、頭の下がる思いであります。私も個人として、自治会の一員として努力していく所存です。  今年には「土とみどりを守る会」の熱心な活動を知り、その活動に賛同し会員に入れていただきました。六丁目の住民でありますが、よろしく御指導下さいます様お願いいたします。