お祭り大好きの長老
奥沢5丁目 高木 茂次郎 (聞き書き 鈴木 仁)

第69号 2016.10.30

 高木さんは、大正14年生まれの92才、奥沢駅前で古物商「須賀屋」を商っている方です。大阪市旭区森小路に育ち、尋常高等小学校卒業後、婦人服店に丁稚奉公、徴用で大型機械の鉄工所、更に19年に徴兵され、終戦を迎える。帰還時、さいころ賭博で負けるが、その時の呼び込みは今でもよく覚えている。「さあ、はった、はった、はらなきゃ食えない提灯や、はって悪いは親父の頭、男は度胸、ぼんさんおきょう、年寄いんきょ」。

 昭和22年終戦後初めて復員の人たちが集まり、旭区の大宮神社で一緒に地車を引いた。夫々有合せの着物で写つている記念写真に、若き日のお祭り好き姿があります。

2列目左から5番目が若き日の高木さん

 その年の末、現在の奥沢銀座商店街の今はない弁天様近くの須賀屋道具古美術店に就職した。昭和26年には、現在の地に営業を開始した。

 奥沢神社のお許しを得て他の睦とは違う大蛇神輿を始めた時から、商店会 (奥澤共栄会)の お祭りをリーダー役の一人として積極的に進めてきた。

 大蛇は奥澤神社のお許しを得て作っているが、なかなかそのノウハウは後輩に伝わりにくい。ミニチュアを独力で作るのが習得法の一つ。でも作れる人は数人しかいない。高木さんは稲藁だけでなく、晒等他の材料でも作ってしまう。しかも神輿のミニチュアや手拭で袢纏まで作る。また大蛇神輿の旗を手作りし、神輿の先頭を飾っている。

 まだまだ高木さんの頭には多くのアイディアがお有りのようで、お祭りが長生きの薬だそうです。いつまでも長生きし街の仲間たちを引っ張て頂きたいと思います。